植毛の種類とメリット・デメリット | 女性の薄毛対策ラボ

植毛の種類とメリット・デメリット

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植毛の種類とメリット・デメリット

女性の自毛植毛治療
植毛の種類とメリット・デメリット

年を重ねるごとに体の機能が衰え、髪へ栄養が届きにくくなります。
この影響により髪が抜けやすくなり、薄毛に繋がるという仕組みです。薄毛は女性も発症する可能性があり、男性以上におしゃれへ気を配るため薄毛は深刻な問題と成り得ます。
ウィッグやかつらで薄毛をカバーする方法もありますが、最近注目されている「植毛」について今回は詳しく紹介いたします。

そもそも植毛とは

「植毛」とは自分の頭皮から採取した毛、または人工的に作った毛を薄毛の部分へ移植することです。
ウィッグやかつらとの大きな違いは、移植した毛が自分の髪となることにあります。薄毛をカバーするウィッグは自分の好きなタイミングで着脱できますが、植毛は1度移植すると抜け落ちることはあっても基本的に自分で取り外すことはできません。本物の髪のように見えるため、自然に薄毛を隠せることが植毛の魅力です。
医師による外科処置が必要となるので、医療クリニックで施術を行う必要があります。

女性の発症率が高い「FAGA(女性男性型脱毛症)」は髪全体のボリュームが減る進行型の薄毛で、早期に治療しないと毛の成長に関わっている毛母細胞が消滅します。
毛母細胞が死ぬと毛の再生が難しくなるものの、植毛なら薄毛にアプローチできることがポイントです。薄毛を隠したい、または薬で薄毛が改善しない人は植毛を検討すると良いかもしれません。
ただし、FAGAの根本的な解決とはならないため、薬の治療を続ける点に注意してください。

実は植毛には数多くの種類があり、施術方法や価格に大きな違いが見られます。
まず、植毛は大きく自毛植毛と人工毛植毛に分類できます。「自毛植毛」は自分の頭皮から移植する毛を採取する方法です。FAGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部から毛を採取するケースが多くなっています。
一方の「人工毛植毛」は人工的に作られた毛を頭皮に植え込むタイプです。
表面に人間の髪と同じキューティクル構造を設けることで、艶を出して自毛と区別がつかないように作られています。

植毛の種類

自毛植毛は特に種類が豊富で、医療クリニックによって施術内容が異なります。最近注目されているのは、最先端のロボットが採取や移植を行う「ARTAS植毛」です。
優れた画像処理機能が搭載されているので、画像を解析して質の良い髪を採取してくれます。
髪の向きや量を判断して適切な場所に植え込み、自然な仕上がりになることが特徴です。基本的にほとんどの作業をロボットが行うため、痛みが少ない・費用が安い・施術時間が短いといった多くのメリットがあります。

「FUE植毛(ダイレクト方法)」は口径が約1mmのチューブ型の特殊なパンチを使って、植え込む毛を採取します。
移植する時は毛穴を作って植え込むため、毛穴がない部分にも髪を増やせることが特徴です。採取した部分には円状の小さな傷が残りますが、それほど目立つことはありません。ARTAS植毛とは違って手作業となるため、狭い範囲の植毛に向いています。
「FUT植毛(ストリップ植毛)」はメスで頭皮の一部分を切除して髪を採取し、メスで作った隙間にピンセットで1本ずつ植え込んでいくという方法です。価格は比較的安いものの、数センチ程度の大きな傷が残る点に注意しましょう。
人工毛植毛で利用されているのは、韓国で生まれた「ニードル植毛」です。
FUT植毛と同じようにメスを使って髪を採取し、特殊な植毛針で1本ずつ移植する方法となります。非常に細かい作業となるため、数日にわたって施術を行うケースが多いです。

自毛植毛のメリット・デメリット

自毛植毛の最大のメリットは自分の髪を移植するため、自然な仕上がりになって拒否反応が起きにくいことです。
拒否反応が起こると頭のつっぱりや痺れといった症状が見られますが、自毛植毛では基本的に施術直後に多少の痛みを伴うだけで、1週間~2ヶ月もすれば痛みが治まり、傷も目立たなくなるケースが多く見られます。
人によっては施術後に抜け毛が増える、「ショックロス」を発症することがあります。これは毛周期がずれて一時的に抜け毛が増加しているだけなので、時間が経てば元に戻るという認識で問題ありません。
定着率は約95%で、移植が成功すると他の髪と同じように成長していきます。つまり、ある程度薄毛をカバーすれば、再び植毛する必要がないということです。

植毛は保険対象外となるため、1度の施術で済むことは大幅な費用節約と成り得ます。
特別なメンテナンスをせずに薄毛を改善できる可能性があり、急激に人気が高まっています。最近は傷を最小限に抑えた施術方法も登場しているので、身体的・精神的ストレスなく植毛を利用できることもメリットの1つと言えるでしょう。
自毛植毛のデメリットはほとんどありませんが、薄毛が進行して髪の量が少ない人は利用できないことがあります。また、髪を採取するために後頭部の一部分を刈り上げることも注意点として挙げられます。
医療クリニックで後頭部を隠すウィッグを貸してくれるケースもあるため、事前に把握しておけば大きな問題はありません。

人工毛植毛のメリット・デメリット

人工毛植毛は自分の頭皮から毛を採取しないので、薄毛が進行している人でも利用できます。
希望のヘアスタイルに合わせ、好きなだけ髪を移植することができるため、大幅に髪の量を増やせることが特徴です。移植が成功すれば髪の成長を待つ必要がなく、その日の内に薄毛をカバーできるメリットもあります。
さらに、価格が非常にリーズナブルなので、髪の量・スピード・価格を重視する人に最適です。

しかし、人工毛植毛は自分の頭皮に異物を植え込むことになるため、拒否反応が起きやすくなっています。
日本ではFAGA(AGA)の治療として推奨されていないレベルですが、アメリカでは法的に禁止されているのが現状です。
メリットがある一方でデメリットも存在するため、人工毛植毛を検討の方は極めて慎重に行う必要があります。
定着率は技術が発展して約90%を実現しているものの、2~5年で抜ける人が多いのも事実です。人工的に作った毛なので移植に成功しても伸びることはなく、抜け落ちてしまえば生えて来ることはありません。
つまり、長い目で見ると自毛植毛の方が圧倒的に定着率が高いということです。抜けないよう1~2年に1度のペースでメンテナンスを行わなければならず、ランニングコストがかかることを覚えておいてください。

このように同じ植毛でも自毛と人工毛では大きな違いがあり、それぞれのメリットとデメリットを把握した上で施術を検討することが大切です。
自毛の方がランニングコストがかからず、安全性が高いので薄毛対策として有効な手段と言えるでしょう。

自毛植毛と人工毛植毛の費用相場

施術内容だけではなく、自毛植毛と人工毛植毛は価格にも大きな違いがあります。医療クリニックによって価格が異なるため、カウンセリングの時点で見積もりを行うことが大切です。

一部分だけ植毛する場合、一般的に約2000本の髪を移植するケースが多くなっています。
価格は髪の本数によって決まるため、今回は2000本を基準に相場を見ていきます。ちなみに、頭頂部の一部分だけ植毛するなら約1000本、前頭部から頭頂部にかけて行う場合は約2000本、全体的に薄毛をカバーする時は2000本以上と考えてください。

自毛は最新ロボットが施術を行うARTAS植毛なら2000本で50~100万円、チューブを使うFUE植毛なら100~200万円、メスを使うFUT植毛なら30~100万円が費用相場です。手間のかからない施術ほど、価格が安くなっています。

一方の人工毛は2000本なら約50万円で利用できるため、自毛の半額程度で済むケースもあります。
700本で約18万円、1000本で約25万円、3000~4000本でも100万円以内で施術を受けることができます。
自毛は700本移植するだけでも50万円程度かかりますが、メンテナンス費用を考えると人工毛よりリーズナブルな価格になる可能性も十分にあるため、目先の費用以外に、メンテナンス費用や定着率まで考えて植毛方法を選ぶことが非常に重要となります。
自毛植毛なら再度施術を行う必要がないため、先程述べた価格以外にほとんど費用はかかりません。

自毛植毛の仕組み

髪の毛は「毛母細胞」と呼ばれる部分が細胞分裂を繰り返し、髪を押し出すようにして伸びていきます。細胞分裂に必要な栄養素を送っているのは「毛乳頭」です。
髪は細胞分裂を繰り返して成長すると、休止期に入って最後には勝手に抜けてしまいます。しかし、髪がなくなるわけではなく、抜けた所から新しい髪が育つサイクルを繰り返します。
つまり、健康的な髪を採取して新しい場所に植えれば、髪の分布範囲が広がるということです。この仕組みを生かして薄毛をカバーしているのが、植毛となります。

自毛植毛なら1度植えた髪の毛母細胞や毛乳頭が上手く働けば、何もしなくても成長していきます。
「元々薄毛体質だから自分の髪を植えても意味がない」と考える人もいますが、それは大きな間違いです。
植毛で採取している後頭部は最初にも述べたようにFAGAの影響を受けていないので、薄毛になりにくい毛が育っています。丈夫な髪を薄毛部分に植えることで、自分の髪でも薄毛対策になるという仕組みです。1度に大量の髪を移植すると栄養が分散されるため、施術を数回に分けることもあります。人工毛なら毛母細胞や毛乳頭が存在しないので、勝手に成長することはありません。
植毛は髪の種類を見分けることが非常に重要なので、1本毛や2本毛を分類する「株分け」が行われます。
医師はどこにどの髪を植えれば定着率が高いか選び方を工夫しながら、施術を行っているのです。

植毛の種類とメリットデメリットまとめ

そもそも植毛とは自毛や人工毛を植えて、髪の量を増やすことを意味します。

ARTAS・FUE・FUT・ニードルなど数多くの種類があるため、違いを理解して選ぶ必要があります。
自毛植毛は安全性が高く、自然な仕上がりになることが最大のメリットです。
薄毛が進行している人は大量の毛を移植できる人工毛植毛が向いています。しかし、人工毛植毛は拒否反応が起きやすい・2~5年で抜けるといった注意点があるので、可能であれば自毛植毛を選ぶと良いでしょう。

価格は人工毛植毛の方が安いものの、ランニングコストがかからない自毛植毛の方が実際はお得かもしれません。
毛母細胞や毛乳頭が作用すれば植毛した髪が自分の髪として成長していくので、薄毛対策を考えている人は是非自毛植毛をチェックしてみてください。