男性と女性の薄毛の違い | 女性の薄毛対策ラボ

男性と女性の薄毛の違い

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男性と女性の薄毛の違い

女性の薄毛

男性の薄毛の主な原因と特徴

男性が薄毛になる原因の多くをしめているのは男性ホルモンによるものと言われています。AGAは男性ホルモンであるジヒドロテストステロンが多いと発症するのですが、男性ホルモンの9割以上がテストステロンと呼ばれるホルモンで、このテストステロンだけであれば頭髪を濃くする性質があるものです。

しかし、テストステロンが5-aリダクターゼと呼ばれる酵素と結合すると、抜け毛を誘発するジヒドロテストステロンが作り出されてしまいます。ジヒドロテストステロンは強い力を持ったホルモンと言われ、頭皮の皮脂分泌量を増加させるほか、毛乳頭にあるアンドロゲン受容体へ影響を与えるのが特徴です。

頭髪に関わらず体毛は毛周期と呼ばれるサイクルで新陳代謝しています。毛が成長する成長期、脱毛する退行期、新たに成長期に入るために準備している状態の休止期があり、頭髪の場合では成長期では日に約0.4mm程度伸び、退行期に入ってから4か月程度で新たな頭髪が生まれるのが一般的です。

ジヒドロテストステロンは、毛乳頭の萎縮を起こすため髪が成長するために必要な栄養が不足するほか、毛細胞が増えなくなってしまうなどの影響を与えます。そのため、毛周期の正常なサイクルを保てなくなり、成長期に太く伸びるはずだった頭髪が成長しないうちに産毛の状態で脱毛していき、休止期が通常よりも長くなる症状につながるのです。

女性の薄毛の主な原因と特徴

女性の薄毛の原因は男性よりも多種多様です。男性の薄毛原因と同様に女性の場合も女性ホルモンの影響によって薄毛になる場合があります。しかし、女性の場合は女性ホルモンが減少するために起こり、新たに生える頭髪の量が減少したり、抜け毛が多くなったりするのが特徴です。

女性ホルモンのエストロゲンは頭髪の健康に大きく影響しますが、多くの人がある程度年齢を重ねていくと減少していくと言われます。特に更年期以降の女性や閉経後の女性にエストロゲンの減少が原因で頭髪が細くなる、コシがなくなるなどの症状が見られます。しかし、エストロゲンの減少は加齢ばかりが原因ではありません。

生活習慣や食生活の乱れがエストロゲンを減少させる原因となる場合があり、年齢とは関係なく薄毛になる可能性があります。例えば、睡眠不足によって下垂体や視床下部が働きにくくなると女性ホルモンのバランスが乱れがちになり、エストロゲンの分泌に影響するほか、頭髪は睡眠中に成長するため、髪が伸びにくくなる場合もあるのです。

また、ダイエットなどで偏食傾向にある場合も、髪に必要な栄養が不足したり血行不足になったりして健康的な髪が生まれません。エストロゲンの分泌に効果があると言われているのは大豆製品ですが、より多くの栄養素が摂取できる食生活を心掛けるのは大切です。

女性の場合、薄毛の原因がヘアケアにあると考えてしまい洗髪を過剰に行ってしまう場合があります。適した製品を使用し、頭皮や髪を傷つけないのは髪の成長に大切ですし、薄毛の症状がある場合は特に過度なヘアケアを避けるべきといえるでしょう。

女性の薄毛の進行の流れ

女性の薄毛は男性の薄毛とは異なり、頭髪全体が薄くなる症状が一般的です。男性のように顕著な脱毛状態や薄毛は起きないと言われています。女性も男性ホルモンを持っていますが、加齢などで男性ホルモンが優位になったとしても女性ホルモンが急激になくなることはないため、円形脱毛症でなければ頭部の同じ場所に集中して薄毛になる症状はみられないのです。

女性の薄毛が進行する流れとしては、まず、自覚症状が顕著でない段階でシャンプーなどをする際に、少し薄くなってきたと感じるところから始まります。薄いと言うよりコシがないなどと感じる場合もあるでしょう。

次の段階に入ると、髪が以前より細くなった、抜け毛が多くなってきたなどと自覚症状が顕著になってきます。鏡で見ると分け目がやや広く感じられ、地肌が見える状態が気になる人も多いです。

また、シャンプーの際に目に見えて抜け毛の量が多くなります。抜け毛は、細い抜け毛と太い抜け毛が両方混ざっている状態です。まだこの段階だと髪全体のボリュームが少なくなったと感じる程度ですが、その後は自分だけでなく他人から見ても頭頂部などに地肌が透けて見える段階に入ります。この段階では抜け毛が減少して見えるというのが大きな特徴で、男性の薄毛と同様に毛周期が乱れて頭髪が太く成長する前に脱毛してしまう状態です。

薄毛の症状が後期に入ると生え際の後退が見られ、分け目や頭頂部に地肌がかなり目立つほか、頭髪の量が大きく減少し残った毛は産毛が多くなります。最期にはまるで毛が生えていない状態になりますが、女性の場合で後期に起こる酷い脱毛は稀なケースと言っていいでしょう。

薄毛予防や薄毛対策のために見直すべき生活習慣

薄毛を自覚したら早めに対策をすれば進行を防げる場合もあります。前述した通り、生活習慣は頭髪の成長に大きく影響するほか、薄毛予防において自分で改善しやすい対策のひとつです。まず髪の正常な成長には栄養バランスのとれた食生活が必須です。

例えば、髪の主成分はたんぱく質ですので良質なたんぱく質を中心に、髪を育てるビタミン類や亜鉛が摂取できる食物を選びましょう。

また、睡眠はホルモンバランスを乱す原因と説明しましたが、良質な睡眠がとれないと疲労が残るほかストレスにもつながりやすくなります。疲労やストレスは薄毛の原因となり得ますので、翌日の目覚めが良くなるような睡眠を心掛けましょう。

更にストレスや睡眠不足は全身の血行を悪くする影響があり、特に頭皮の血行不足は薄毛対策では避けたいものです。例えばストレスによって血管が収縮すると髪に必要な栄養も運ばれにくくなり、頭皮環境にも影響が出ます。ストレスの解消や血行不足の解消には有酸素運動が適しており、ホルモンバランスにも良い影響を与えるのでお勧めです。有酸素運動は日々行うと良いですが、無理なく運動をすることで効果が出やすくなります。

また、過度な飲酒と喫煙は避けましょう。喫煙によって頭髪が必要とする栄養素が届けられる前に分解されてしまい、アルコールの解毒には髪を成長させる栄養が多く取られてしまうのが大きな理由です。とは言え、お酒と煙草をやめてストレスが溜まってしまうと薄毛対策にならないので、はじめのうちは徐々に控えていくと良いでしょう。

環境の変化が女性の薄毛の原因にも

近年、環境ホルモンが人に与える影響について語られる機会が増えています。体内にあるホルモンは生きるために体の状態が保たれるよう、合成や分泌がされていますが、環境ホルモンが体内に入るとホルモンと同様の働きがありながらホルモンバランスを乱れさせる原因となってしまいます。

環境ホルモンで多くの人に広く知られているのはダイオキシンです。自動車の排気ガスやたき火、より身近なものでは煙草などからも発生します。ごみ焼却施設などから発生するダイオキシンを抑制しようと世界中の国が対策をするなど、とにかく健康に良くない影響がある物質であると同時に海や大気、土に混入し食物や空気を介して人体に吸収されてしまうものです。また、ダイオキシンだけでなく農薬に使用される化学物質なども環境ホルモンとして問題となっています。これらの環境ホルモンは生殖異常や疾患をまねくと言われていますが、体内のホルモンに影響し、男性ホルモンと女性ホルモンの分泌量が乱れてしまう原因にもなるのです。

また、男性ホルモンが優位になると女性の男性化につながると言われますが、エストロゲンの働きが阻害されてしまうと髪の成長期が短くなり、健康的に髪が成長しなくなるなど薄毛の症状が起こりやすくなります。体から環境ホルモンを排出する方法として推奨されているのは、食物繊維を多く摂取することと言われています。食べ物などに気を付け、薄毛対策のためにも環境ホルモンを体内に蓄積させないようにしましょう。

女性の薄毛は改善しやすい

女性の薄毛は男性よりも改善しやすいと言われています。前述しましたが、男性の薄毛と異なり、女性の薄毛は酷く薄毛が進行することは稀で、集中的に抜け毛になる場合もあまり見られません。女性の薄毛は頭髪が徐々に細くなりコシが失われていくために、進行しても頭皮が髪に透けて見えてしまう程度であり、男性の薄毛よりも改善させやすいと言えます。

また、男性は男性ホルモンによって抜け毛を誘発しますが、女性の場合、体の中に分泌される女性ホルモンは一般的に男性よりも多く、もとから頭髪が成長しやすい性質があります。

女性の薄毛には多くの原因が重なっている場合も多いですが、薄毛対策には適切なヘアケアと生活習慣の見直しが大きなポイントとなります。ホルモンバランスを整え、血流不足や髪の栄養不足を避ける薄毛対策は、遺伝や体質、毛根に悪影響を与える男性ホルモンを原因とする男性の薄毛対策よりもしやすいと言えるでしょう。

また、頭皮が老けてしまうと頭髪も老化します。頭皮も他の皮膚と同様に約28日間をかけて新陳代謝をして新しい皮膚に生まれ変わっているのです。このことから、頭皮ケアや薄毛対策をスタートさせてから頭皮が良い状態に改善されたと感じるまでには1か月か2か月程度は最低でも必要になるでしょう。

更に頭髪が豊かになった、頭皮が透けなくなったなどと実感するまでには一般的に1か月で1cm程度髪が成長すると考えれば半年以上は時間が必要です。とはいえ、男性のように抜け毛の状態が顕著に現れている訳ではないため、少しでも改善すれば女性の場合、頭髪が豊かになったと感じられると言えます。

男性と女性の薄毛の違いについてのまとめ

男性と女性の薄毛の違いは、その原因と薄毛の種類にあります。

男性は頭髪の成長を阻害する男性ホルモンを原因としている場合が多く、女性の場合では健康な頭髪をつくるエストロゲンの減少や、生活習慣や食生活の乱れなどが重なって起こる場合がほとんどです。

また、女性の薄毛は徐々に頭髪の豊かさが失われ、地肌が透けて見える状態に進行しますが、男性のように集中的に頭髪が抜けている状態にはあまりなりません。環境ホルモンによる男性化などを除けば、ホルモンバランスを整えるための生活やストレスや疲労をためないほか、栄養バランスのとれた食事を心掛け、頭皮や髪に負担のないヘアケアを行うなどの薄毛対策で少しずつ女性の薄毛は改善する可能性があります。