薄毛に悩む女性のための、髪と頭皮の基礎知識 | 女性の薄毛対策ラボ

薄毛に悩む女性のための、髪と頭皮の基礎知識

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薄毛に悩む女性のための、髪と頭皮の基礎知識

女性の薄毛
薄毛に悩む女性のための、髪と頭皮の基礎知識

薄毛や抜け毛は男性の悩みというイメージを持たれがちですが、老化やストレスなどが原因で、女性でも薄毛になってしまうことがあります。女性の薄毛の要因は、男性の抜け毛と異なることがあるので、男性と同様の治療を行っても症状が改善するとは限りません。女性特有の要因もあるので、薄毛を改善するには原因を理解して適切な改善を行う必要があります。
そこで今回は、女性の薄毛の原因や改善方法についての基礎知識をご紹介します。

女性が薄毛になるメカニズム

女性の薄毛は、ホルモンバランスの乱れなどが原因で発生する場合がほとんどです。例えば、老化によって血管が硬くなったり細くなったりすると、髪の毛に栄養を届けにくくなります。

食事制限による過剰なダイエットを行った場合も、髪の成長に必要な栄養が足りなくなるので、髪の毛が育ちにくくなります。身体に変化が起こり、髪の毛が作られる周期であるヘアサイクルが乱れることで、髪の毛が充分に成長できずに弱くなってしまうのです。

正常なヘアサイクルでは、髪の毛が育つ成長期が一番長く、その後退行期に入り、抜け落ちて休止期に入ります。そして新しい毛が生えてきて成長期に入る、という繰り返しで髪の毛は維持されています。

健康な人の場合は、抜け落ちる割合と髪が生えてくる割合が同程度なので、薄毛になることはありません。しかし、何かしらの原因でヘアサイクルが乱れると、成長期が短くなり退行期と休止期が長くなります。成長期が短くなると髪が充分に成長できないため、細く抜け落ちやすくなってしまうのです。同時に、髪の毛が生えていない休止期が長いため、髪の毛の量はどんどん少なくなってしまいます。この症状を一般的に「脱毛症」といいます。

免疫異常(アレルギー)や精神的なストレスによっても薄毛が起こる場合があります。これらの要因によって急に部分的に髪の毛が抜け落ちると、頭皮や周辺に炎症をおこしてしまいます。炎症を起こすとヘアサイクルにも影響し、髪が急に抜けたり、強い髪が生えてこなかったりして薄毛になってしまうのです。

女性の薄毛の主な原因

女性の薄毛には様々な原因があります。代表的な7つの原因をご紹介します。

女性の薄毛の原因1.老化

年齢とともに身体が衰えてくると、血管が固くなったり細くなったりします。血液循環をスムーズに行うためには柔軟で太い血管が必要なので、血管が衰えると、髪の成長に必要な栄養が十分に届けられなくなってしまいます。

女性の薄毛の原因 2.ストレス

ストレスは仕事やプライベートなど、多くの環境で発生します。ストレスが過剰にかかると自律神経に異常をきたし、ヘアサイクルの乱れに繋がってしまう可能性があります。また、ストレスが原因で円形脱毛症などを発症することもあります。

女性の薄毛の原因 3.ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、髪の毛の成長を促し、成長期間を持続させる作用があるといわれています。しかし、エストロゲンの分泌量は年齢とともに減少してしまいます。これによって髪の毛の成長が弱まってしまったり、男性ホルモンが優位になって抜け毛が促進されたりする可能性があるのです。

女性の薄毛の原因 4.頭皮のトラブル

頭皮に炎症などのトラブルが発生すると、抜け毛につながってしまう可能性があります。頭皮や髪の毛を不衛生にしていたり、誤ったヘアケアを続けていたりすると、頭皮トラブルが起こりやすくなります。また、病気によって頭皮に炎症が起こることもあります。

女性の薄毛の原因 5.生活習慣の乱れ

食生活が偏っていたり十分な睡眠をとっていなかったりすると、ホルモンバランスやヘアサイクルが乱れてしまう可能性があります。薄毛の改善のためには、生活習慣を見直すことが基本です。成長ホルモンは睡眠中に分泌されると言われているため、良質な睡眠をとることも大切です。

女性の薄毛の原因 6.過度のダイエット

ダイエットにより過剰な食事制限を行うと、髪に必要な栄養が行き渡らなくなってしまいます。大豆食品・肉・魚・卵などのタンパク質はもちろん、野菜やきのこ類などもバランスよく摂取するよう意識しましょう。

女性の薄毛の原因 7.妊娠や出産

妊娠中は、女性ホルモンのひとつ・プロゲステロンの分泌量が多くなります。プロゲステロンは妊娠状態を維持するためのホルモンですが、髪の寿命を延ばす力も持っています。出産後はそんなプロゲステロンの分泌量が急激に減ってしまい、ホルモンバランスが一時的に乱れるため、抜け毛が増える可能性があるのです。

女性の薄毛・抜け毛の特徴

前項でご説明した通り女性の薄毛には多くの原因がありますが、ほとんどの場合、ホルモンバランスの乱れやストレス、生活習慣の乱れによって起こります。しかし女性の薄毛では、男性のように頭部全体の髪が抜け落ちるということはほぼありません。

男性の薄毛と女性の薄毛では、進行していく過程が異なります。例えば男性型脱毛症であるAGAの場合、頭頂部や前髪の生え際から徐々に髪の毛がなくなっていきます。これは男性ホルモンの一種であるテストステロンが、ジヒドロテストステロン(DHT)という物質になり抜け毛を促進することで起こるといわれています。

女性男性型脱毛症であるFAGA(びまん性脱毛症)も、男性のAGAと同じくDHTが作用して薄毛になってしまう症状です。これは、年齢とともに女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの量が減り、相対的に男性ホルモンが優位になることで起こります。また、偏った食事や睡眠不足などによって引き起こされることもあります。

しかし女性の場合には、女性ホルモンが完全になくなってしまうわけではないので、男性のように完全に髪がなくなるということはほぼありません。女性の薄毛の場合には、髪が細くなって全体的に薄くなるのが特徴です。FAGAの症状では、髪にボリュームがなくなり、頭頂部付近や分け目が徐々に目立ってきます。

男性のAGAの場合は薬でDHTの生成を阻害することで治療しますが、女性のFAGAの場合は薬に頼らなくても、生活習慣を整えることで薄毛が改善する可能性があります。生活習慣が原因でホルモンバランスが乱れている人の場合、それを正せば女性ホルモンが優位になり、太い健康な髪に戻ることがあるためです。

様々な脱毛症の種類

女性に起こる薄毛には、代表的な症状がいくつかあります。
多くの女性にみられる症状が、前項でもご紹介した「女性男性型脱毛症(びまん性脱毛症、FAGA)」です。FAGAでは、全体的に髪が細くなり、頭頂部や分け目部分が目立つようになるのが特徴です。40代を過ぎた女性の場合は、加齢による女性ホルモンの減少で起こることが多いですが、若い年代の人でも過度なダイエットやストレスが原因で発症するケースがあります。

また、「牽引性脱毛症」も女性によく見られる症状です。髪を引っ張って結んだり、分け目をいつも同じところにしていたりすると、毛根に負荷がかかり、徐々に分け目や生え際が薄くなってしまいます。頭皮が引っ張られることで頭皮が固くなり、血行が悪くなることで薄毛を促進させてしまうこともあります。

「脂漏(しろう)性脱毛症」や「ひこう性脱毛症」は、頭皮のトラブルによって起こる薄毛の症状です。脂漏性脱毛症は、皮脂が毛穴をふさぎ、炎症を引き起こすことで発症する脱毛症です。頭皮がべたついたり、においが気になったりする場合には脂漏性脱毛症の可能性があります。一方「ひこう性脱毛症」では、頭皮が乾燥してフケが多くみられるのが特徴です。乾燥によって発生したフケが毛穴周辺をふさぎ、菌が増殖して炎症を起こしてしまうのです。炎症は抜け毛が増えるだけでなく、ヘアサイクルを乱します。頭皮のトラブルはアレルギー体質の方に起こりやすく、かゆみを生じることがあります。

さらに出産後の女性に多いのが、「分娩後脱毛症」と呼ばれるものです。妊娠や出産でホルモンバランスが崩れることで、髪が一気に抜け落ちてしまいます。分娩後脱毛症はホルモンバランスが整えば自然と収まってきますので、基本的に治療は必要ありません。

もし一部分だけが丸く抜け落ちてしまった場合には、「円形脱毛症」の可能性が高いです。原因はストレスで、コインのような円形に脱毛します。円形脱毛症は時間とともに自然と治るものですが、何度も再発するようなら、クリニックでの治療をおすすめします。併せて、上手なストレス解消方法も見つけるようにしましょう。

年齢に関係なく女性の薄毛は改善しやすい

女性は年齢を重ねるほど、薄毛になりやすくなります。その原因は、女性ホルモンの分泌量が急激に減ってしまうことや、加齢によって血管が細くなるなどして、血行が悪くなることだと考えられます。

またこの他にも、体内で発生する「活性酸素」というものが原因となって、薄毛を進行させるということが分かってきました。活性酸素は、体内で酸素を利用する際に発生するもので、体内に侵入した細菌などを退治するという働きをしています。しかし活性酸素は、必要以上に増えてしまうと、様々な老化現象を起こすものとしても知られています。

活性酸素が過剰に生成されると、髪をつくる成分のひとつ「アミノ酸」が、活性酸素の除去のために使われてしまいます。本来は髪の成長に使うはずだった栄養を、他の目的に使用することになるので、髪に栄養が行き届かずやせ細った毛になってしまうのです。

また、活性酸素には毛母細胞の活動を低下させる作用もあります。毛母細胞は髪の毛の成長に重要な役割を果たしているもので、この活動が低下するとヘアサイクルが乱れてしまいます。血行が悪くなったり、頭皮が硬くなったりするのも活性酸素が関わっていると考えられています。

もともと私たちの体には、活性酸素を取り除く力が備わっています。しかし、30代を超えたあたりから徐々にこの力が弱まっていき、取り除けない活性酸素は身体に蓄積されて、老化スピードの加速につながってしまいます。

老化のスピードを遅くするためには、生活習慣を見直して、身体の活性酸素量を減らすことが大切です。活性酸素は紫外線を浴びたり、脂質を摂取したり、喫煙や飲酒をすると発生しやすいといわれています。また、ストレスを感じて興奮をすることでも、活性酸素が発生するとされています。生活習慣を見直して、運動などによってストレスを上手に解消することで、活性酸素の発生を抑えましょう。

男性のAGAでは、生活習慣の見直しだけで対策をすることは難しく、DHTの生成量を抑えることが必要です。しかし女性の場合には、生活習慣を改善してホルモンバランスを整えることで、薄毛を改善することが期待できます。薄毛対策の第一歩として、まずは生活習慣の見直しから始めてみましょう。

育毛に大切な2大要素

いま生えている髪だけでなく、これから生えてくる髪を強くするために行う対策を「育毛」といいます。育毛に必要な要素は2つあります。

まず1つ目に大切な要素は「酸素」です。先ほどご紹介した活性酸素は老化現象を引き起こすものとして知られていますが、頭皮も呼吸をしているので、新鮮な酸素が不可欠です。頭皮にしっかり酸素が行き届かないと、丈夫で健康な髪は育ちません。例えば、ひこう性脱毛症や脂漏性脱毛症の人の場合は、フケや皮脂で頭皮が不衛生な状態のため、満足に呼吸をすることができません。酸素不足になった毛母細胞は弱ってしまい、ヘアサイクルが乱れ、細く抜けやすい髪になってしまいます。

酸素を頭皮に送るためには、頭皮を清潔な状態に保つ必要があります。シャンプーをするときは最初によく泡立てて、指の腹でマッサージをするようにして洗います。すすぐときは、シャンプーが残らないようにしっかり洗い流しましょう。余分な皮脂が残るのは避けたいですが、洗いすぎて皮脂量が少なくなってしまうのも問題です。シャンプーは過剰に行わず、1日1回までにすると良いでしょう。もし朝に髪を洗いたいときは、シャンプーをせずにお湯だけで髪を洗うと、過剰に皮脂を洗い落とすリスクを避けられます。

2つ目に大切な要素が「栄養」です。髪の毛が成長するためには、L-シスチンやビタミンB群などの栄養素が必要です。これらの栄養素は、食べ物を食べることで体内に取り入れ、血液を循環して毛母細胞へと運ばれます。そのため、偏った食事や過剰なダイエットで栄養が不足している場合や、血液循環が悪く毛母細胞まで栄養を運べていない場合には、丈夫で健康な髪の毛を育てることができません。食事だけで栄養を取れない場合は、サプリメントで補うようにしましょう。

薄毛に悩む女性のための、髪と頭皮の基礎知識まとめ

女性の薄毛の症状は、生活習慣を見直すだけで改善することがあります。男性の薄毛の症状とは原因や症状が異なるので、女性が薄毛対策を行うためには、まず頭皮や髪についての基礎知識を身に付けることが大切です。

女性の薄毛には色々な種類があるので、自分で原因を特定するのは難しいものです。放っておくと進行してしまうものもあるので、まずは自分の薄毛の症状を知るために、薄毛治療専門のクリニックで相談することをおすすめします。専門の医師に相談することで、自分の薄毛の種類の特定や、どのように生活習慣を変えるべきかなども相談することができます。電話やメールでの相談だけでなく、無料でカウンセリングを行っているクリニックもあるので、まずは気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

薄毛を治すためには植毛や内服薬などの専門的な治療法もありますが、まずは基礎知識を身に付けて、自分の生活やヘアケア方法などを見直していくことが大切です。健康的に薄毛対策を行い、健康で丈夫な髪の毛を手に入れましょう。